修道院で作られる神聖なビール
修道院で作られた神聖なビール

トラピストビール
トラピストビールとは、トラピスト会修道院のもとで造られる上面発酵ビールのことです。
ベルギー国内では6か所のみがトラピストの称号を名乗ることを許されているんです。
トラピストビールの特徴は醸造する修道院によって様々な特徴を持っていますが、全体的にアルコール度数が高く、濃厚な味わいのものが多いことが特徴です。また瓶の中でも発酵熟成が続いているエールビールです。
おすすめのトラピストビール
★CHIMAY/シメイ

ベルギーのワロン地域にある都市シメイのスクールモン修道院内のビール醸造所。
製造は修道院内の醸造所で行われ、院内に設置された井戸水が使われる。
製造過程で出る、麦汁を作った後の麦のカスなどはチーズを作る雌牛の飼料に利用されている。
醸造後、発酵を終えたビールは12km離れた工場へ輸送されて瓶に詰められる。
この瓶詰め工場では1時間に4万本を瓶に詰める能力をもっている。
そうして瓶詰めされたビールは3週間程の再発酵期間を経ながら世界中へと送られる。
シメイとして4種類あり。ルージュ・トリプル・ブルーは一般販売されているが、
ドレ―のみ修道院内での飲用と近郊のカフェ等での限定提供が基本とされている。

シメイ・ルージュ(写真 右)
シメイ・トリプル(写真 左)
アルコール度8%。通称ホワイト。他のビールの3~4倍のホップを使用しているため、ホップの芳醇な香りが強く、味は苦みばしったキレがある。ラージボトルはシメイ・サンク・サンと称される。
シメイ・ブルー(写真 中)
アルコール度9%。通称ブルー。麦の豊かな香りと、濃厚な苦みとコクを持っているのが特徴。色は深い焦茶色。ラベルにはビンテージ(製造年)が入っている。数年に渡り熟成保存でき、生きた酵母の働きで味わいが変化する。容量が大きいマグナムボトルは、発酵熟成そして味が安定している。ビンテージごとの味わいに違いがあるが、1年1回の生産でないため、ワインほどの差はない。マグナムボトルはシメイ・グランド・リザーヴ・マグナム、そしてラージボトルはシメイ・グランド・リザーヴと称される。

シメイ・ドレ―
アルコール度4.8%。通称ブラック。シメイ・ルージュと同じものから作られるが、スパイスを加え軽く仕上げたものとなっている。色合いもシメイ・ルージュより明るい。
一度は飲んでみたい幻のビール
■ウェストマール修道院 『ウェストマール トリプル』

1870年から地元限定でビールの販売が始まりました。
1920年には本格的な醸造が始まり、現在ウェストマールはトラピストビールの生産量No.1を誇っています。
最も入手困難と言われている幻のトラピストビールウエストフレテレンと同じ酵母を使用しています。
美しい黄金色で、フルーティーさとホップの苦味がバランスよく、世界のビール通に絶賛されています。
古い歴史に思いを馳せながらゆったりと味わってみてはいかがでしょうか。
是非、修道院で造られる神聖なビールを味わってみて下さい。
ビールの新たな美味しさを発見できること間違いなしです。